きょうは30代のIさんがいらっしゃっています。
「30代後半に中間管理職になって仕事の責任が重くなってきました。とはいえ、私よりも早く出世している同僚たちはたくさんいるので、この先のキャリアの限界も感じています。副業やパラレルキャリアなどさまざまな働き方を耳にしますが、そういう人はやっぱり若い頃から準備していたんじゃないのかなと、別次元のような話に感じてしまいます」
限界はどんな歳でも感じるもの
Iさんは今、40代目前になって限界を感じている最中ですが、限界は50代、60代とどんな歳になっても感じるものです。その限界を感じた時に「どう行動したか」によって、その壁を乗り越えた成長している自分に出会えるのです。
すでにさまざまな活動をしている人たちを見ると、「うらやましい」とか「自分には無理だ」と思うこともあるかもしれません。ただ、そこで自分の限界を決めてしまうと、この先もまわりの活躍を見ながら、「もやもやしたもどかしい気持ち」で過ごすことになってしまいます。
そこで、限界を感じたら「これは成長できるチャンス」だと思うことがまずは大切です。「もう40代だから」と考えるか、「まだ40代だ」と考えるかで、今後の動きはずいぶん変わっていくのではないでしょうか。そこで、限界を感じた時にやっておいた方がいいことを紹介します。
考えるよりも動く!
これからの人生のことだから、念入りに計画を立ててから動きたいという方もいるでしょう。考えて、考えても失敗しそうだからと考え続けていると、いつまで経っても動けないままです。
よくせっかく取った資格も「まだ練習が足りないから」「実務経験がないから」と、そのまま使うことなく、「宝の持ち腐れ」状態になってしまう人もいます。気づいたら使わない資格ばかりが増えているってことにもなりかねませんよね。
まずは、誰かのお手伝い、見習いレベルでもいいので動いてみましょう。考えているだけでは何も変わりません。小さなステップでも大きな成長です!
挑戦している人に会ってみる
自分のまわりの身近な人の中に、副業やパラレルキャリアなどに挑戦している人がいなかったら、挑戦している人の側に行ってみることが近道です。
「副業が当たり前」といった価値観を持った人たちの近くにいると、自然に感化されてきます。話を聞いてみると、「やったことがないジャンルだったけど、面白そうだったから挑戦してみた」「専門分野ではないけど、応募したら受かったからやっている」など、そんなに構えずにスタートしている人が多いものです。
自分とは異なる価値観を持った人たちに会うことで、「自分の中にない考え方」を知ることができます。「自分にとっての当たり前」以外のことを知ることで、フットワークも軽くなっていくでしょう。
時間に対する意識を変えてみよう
会社員人生を送っていると、月給制が主なので、自分の給料を時給計算する機会はあまりないでしょう。同じ仕事に対して1時間、3時間かかったとしても、その月の給与に影響することはほとんどないかと思います。
会社員は拘束された時間の中で成果をアウトプットして、その対価として給与を得ています。給与を出勤日数で割って、時給を出してみましょう。時給を意識することで時間に対する考え方も変わります。「長い時間」ではなく、「短い時間」で同じ報酬が得られるなら、それをぜひ目指してみましょう。
年齢を重ねるほど、長時間労働を望む人は減っていくと思いますが、時間に対して「どれくらいの報酬が欲しいのか」を考えることで、「時間」をより高い値段で買ってもらうには何をしたらいいんだろうと考えられるようになるかと思います。
Iさんも会社員としても、時間に対する意識を変えることで行動が変化するのではないでしょうか。限界を感じた時こそ成長できるチャンスですよ!(ひろ子ママ)