動画を見ながら、少し深い内容まで親子で会話が...
次にサイト・動画を見ながら、親から子にその内容について説明しているかどうかを聞いた。具体的な質問項目は「サイト・動画に出てくる人がする悪い(よくない)行いについて、その理由を説明するか」という内容だ。
すると、小学校低学年では「いつも説明する」(6%)、「時々」(36%)、「めったにない」(40%)、「全くない」(18%)、小学校高学年では「いつも」(6%)、「時々」(45%)、「めったにない」(32%)、「全くない」(17%)、中学生では「いつも」(5%)、「時々」(43%)、「めったにない」(33%)、「全くない」(20%)という結果になった【図表2】。
この結果、半数近くの親がサイトや動画の内容について説明を行っていると答えた。特に、思春期に差し掛かる小学校高学年では51%と半数を超えており、親が熱心に動画を通じて子どもと関わろうとする姿を浮かんでくる。動画を見ながら、親子での少し深い内容まで会話が行われている様子が垣間見られる。
最後に、インターネットのサイト・動画を「見てよい時間帯を決めているか」を聞くと、小学校低学年では「いつも決めている」(45%)、「時々」(28%)、「めったにない」(12%)、「全くない」(15%)、小学校高学年では「いつも」(37%)、「時々」(31%)、「めったにない」(17%)、「全くない」(15%)、中学生では「いつも」(28%)、「時々」(23%)、「めったにない」(25%)、「全くない」(23%)という結果になった【図表3】。
学年が下がるほど見る時間帯を決めている割合が高くなり、小学校低学年では4人3人(73%)が決めていると答えた。逆に、中学生になると、時間帯を決めているのは約半数(51%)となり、子どもの自主性に任せる親が増える傾向にあるようだ。
調査は、2022年1月に関東1都6県に住む小学生・中学生とその親500人を対象に、調査員が自宅を訪問。紙の質問票を配り、後日回収する「訪問留置法」で行なった。(福田和郎)