給与・待遇より、働きがい・やりがい重視
ここ数年、価値観やキャリアが多様化するなか、Youtuberやゲームクリエイターなどの職業が人気を集めている。その一方で、コロナ禍によって学校教育やの医療・福祉の職場環境の厳しさが毎日のように報道されるなか、苦労を背負うような教育や医療・福祉といった業界に、なぜ飛び込んでいきたいと思うのか――。
それは、次の質問の答えから推察できる。
「職業を選ぶとき、どんなことを大切にしたいと思いますか?」(複数回答)との問いに、男女ともにトップは「働きがい・やりがいがある」。次いで、「自分のやりたいことができる」「給料・待遇がいい」が上位に続いた。【表3参照】
低い経済成長が続いていることもあり、男女ともに給料や待遇よりも、その仕事に意味を感じられるかといった「仕事への働きがい・やりがい」や、「その仕事を楽しめるか」ということに、「子供たちの関心がシフトしていっていることが考えられます」(ベネッセコーポレーションのスタディキャスト調査担当者)とみている。
また、「人生の中でどんなことを大事にしたいと思いますか?」(複数回答)と聞いたところ、男性のトップは「趣味を楽しみたい」、女性は「好きな仕事がしたい」だった。
次いで、男性は「好きな人と恋愛・結婚したい」、「好きな仕事がしたい」。女性は「趣味を楽しみたい」、「仕事とプライベートを両立させたい」がランクイン。「誰かの役に立ちたい」が、男性の5位、女性の4位に入った。
男女ともに、人生の中で「趣味を楽しみたい」「好きな仕事がしたい」ことを大事にしたいと回答。仕事と趣味や恋愛などのプライベートの両方を充実させ、バランスよくすごしていきたいとの考えがうかがえる。