現役中高生に聞いた「将来なりたい職業」のトップに、男女ともに「教師・教員・大学教授」に輝いた。ベネッセコーポレーション(岡山市)が「中高生の将来の夢や職業に関するアンケート調査」の結果を、2023年2月2に発表した。
学校の先生といえば、授業のほか、部活動に生活指導、学校行事とやらなければならないことが山積し、膨大な時間外労働が問題になっている。そんなブラックな職場イメージが先行して、深刻な「なり手不足」に陥っているとばかりに思っていた人は少なくないだろう。
ところが......。調査結果から、その理由を探った。
女性は「看護師」「医者」も上位にランクイン
調査によると、「あなたの将来の夢を教えてください。複数ある人は1番実現したいものを選んでください」(単一回答、N=男性183人、女性1479人)と聞いたところ、男女ともに将来なりたい職業の1位は「教師・教員・大学教授」が人気だった。
第2位は、男性が「国家公務員・地方公務員」、女性が「看護師」。次いで、男性は「学者・研究者」、「エンジニア・プログラマー」、「医者」。女性が「医者」、「薬剤師」、「保育士」と続いた。【表1参照】
女性は「看護師」や「医者」などの医療系が上位にランクインする傾向が強かった。男性は「国家公務員・地方公務員」の人気も高かった。
次に、「働いてみたい業界・分野を教えてください」(複数回答)と聞いたところ、男性は「教育」、女性は「医療・福祉」がトップだった。
男性の2位は「鉄道・航空・運輸・物流」、3位が「電子・電気機器」。女性の2位は「教育」、3位が「繊維・化学・薬品・化粧品」と、上位を占めた。【表2参照】