電子コミックの伸び、急速に鈍化「成熟期に入った」 2022年の出版市場、4年ぶり前年割れ

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減少に転じた電子書籍、電子雑誌は2ケタ減

   出版科学研究所が2022年の出版市場の規模が発表した当日、KADOKAWAが発行する、1982年の創刊以来40年の歴史をもつ老舗のテレビ情報誌「週刊ザテレビジョン」が、3月1日発売号をもって休刊することが決まった。

   今後は「月刊ザテレビジョン」と統合を図り、同24日からは新たにリニューアルされるというが、近年はインターネットの普及とともに、紙の出版物が発行部数を減らし続ける傾向に歯止めはかからない。

   一方、これまで2ケタ増を続けてきた電子出版市場は、2022年に前年比7.5%増の5013億円となった。統計を開始した2014年が1144億円だった電子出版市場は、わずか8年で約4.4倍の市場に成長したことになる。

   しかし、内訳をみると、電子コミックは同8.9%増の4479億円とプラス成長を保ったものの、電子書籍は同0.7%減の446億円、電子雑誌は同11.1%減と2ケタ減に落ち込み、88億円にとどまった。 J-CAST 会社ウォッチ編集部の取材に、同研究所は「2022年は急ブレーキがかかり、伸び幅が一気に縮小しました。なかでも、電子コミック(の大幅な減少)が響きました。新たなユーザーも見込めなくなってきて、電子出版市場はいよいよ成熟期に入ったようです」とみている。

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