AIと仮想通貨の開発の相性が良いのはなぜ?
私は特に、ブロックチェーン上に作られた自動で動くアプリ(Dapp)の開発において、AIとの相性が良く、積極的に活用されると考えています。
なぜなら、ブロックチェーン上のアプリは基本的に、全てコードが公開されているからです。つまり、AIが学習するためのデータが豊富にそろっているということです。
一般的な企業はコードを公開する「オープンソース」に次第に理解を示し始めているものの、ブロックチェーンほどほぼ全てのコードが公開されている分野はないでしょう。
しかも、現在主流のプラットフォーム「Ethereum(イーサリアム)」上のDappは、Solidityと呼ばれるJavaScriptに似た独自のプログラム言語を活用して記述されているので、経験ある技術者が少なくて、慢性的な開発者不足に悩まされています。
学習データは豊富で慢性的な技術者不足――こんなにAIの入り込みやすく、必要とされている業界があるでしょうか。そういった事情もあり、今後AIは、仮想通貨の開発を促進すると考えています。
◆まとめ
今回は、最近話題のAI、「ChatGPT」が仮想通貨に与える影響について解説してきました。今回紹介したように、私はAIの発達により、仮想通貨の市場は大きく進化すると考えています。
実はChatGPTに「仮想通貨にどのような影響をもたらすか」について聞いてみた際、ChatGPTは要素をいくつか挙げたうえで、最後をこう結んでいました。
「重要なのは、これらはChatGPTやその他のAIモデルが暗号資産、NFT開発においてどのように使用される可能性があるかのほんの一例に過ぎないということです。これらの技術が進化し続けるにつれ、さらなるユースケースが発見され、実装される可能性があります。」
まさにその通り。これからのAIの進化に伴い、我々が予想だにしなかったような利用シーンが登場する可能性は大いにあります。これからが楽しみですね。(ブロックスタ)