Z世代とのジェネレーション・ギャップ問題...昭和の「飲みニケーション」は終わり、令和のリーダーがやっている、部下の「気持ち」のつかみ方とは(大関暁夫)

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飲み会に誘っても「Z世代は全くつれない」...常務氏は涙目?!

   今の企業における経営層は、ベンチャー企業を除けば、多くはX世代あるいは、それよりもさらにひと世代前の前X世代の人たちが大半でしょう。

   私などはこの前X世代に属するわけなのですが、X世代との違いは、物心ついた時に、家庭内にあったテレビが白黒かカラーかぐらいのもの。ですので、X世代であれば十分相互理解が可能なのですが、デジタルネイティブであるY世代や、さらにそれに連なるZ世代となると、そうはいきません。

   もはや、彼らが何を求め、何を良しとするのかは、古い世代からは適切にはつかめない、というのが正直なところなのです。

   先日、私と同い歳のさる上場製造業の常務氏と話をしていて出た話題がまさに、Z世代とのジェネレーション・ギャップの問題でした。こんな話をしていました。

「コロナ禍で今や社内の飲み会は皆無になったのだが、恐らくZ世代の若手連中はこれを喜んでいるわけです。『飲みニケーション』という昭和のサラリーマン文化を、彼らは受け入れてくれませんから。それが通用したのはX世代まで。Y世代は受け入れてはいないものの、仕方なしに時々付き合うことはしてくれた。ところが、Z世代は全くつれない。『飲みに行くか!』と声かけようものなら、躊躇なく『結構です!』と返されますから(笑)」

   ゼロ・サムではっきりモノを言う、デジタル世代の彼らしいエピソードです。一方で、Z世代をうまく捕まえている、旧世代リーダーも現れているそうで。大企業においても執行役員や部長というリーダー層が出始めたY世代の中には、旧来のリーダーとは違うやり方で、Z世代の気持ちを上手に捕まえている強者もいるのだといいます。

大関暁夫(おおぜき・あけお)
スタジオ02代表。銀行支店長、上場ベンチャー企業役員などを歴任。企業コンサルティングと事業オーナー(複合ランドリービジネス、外食産業“青山カレー工房”“熊谷かれーぱん”)の二足の草鞋で多忙な日々を過ごす。近著に「できる人だけが知っている仕事のコツと法則51」(エレファントブックス)。連載執筆にあたり経営者から若手に至るまで、仕事の悩みを募集中。趣味は70年代洋楽と中央競馬。ブログ「熊谷の社長日記」はBLOGOSにも掲載中。
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