少ない? 契約書を締結「いつもする」人は23.8%
連合はこうしたトラブルを回避するために、フリーランスには仕事の発注者や事業者と契約書を交わすことをすすめている。
コロナ禍の影響もあって、最近は書面や電子文書よりもメールやチャット、アプリで確認や合意を行なうケースが広がってきた。調査によると、メールやチャットなどで確認や合意を「行っている」人は72.3%、「行っていない」は27.7%だった。
ちなみに、口約束(電話を含む)のケースは、56.0%の人が「行っている」と回答。「行っていない」は44.0%だった。なかでも、「ものづくり・ものはこび関連」は71.1%と最多。「理容・美容関連」の60.6%、「文化・芸能・芸術関連」の58.8%が多かった。
フリーランスとして業務を受注する際の契約書の締結状況をみると、「いつも締結している」と答えた人は23.8%、「締結するときとしないときがある」が40.2%だった。「締結したことはない」と答えた人も、36.0%と3割を超えた。【図2参照】
業務を受注する際に契約書を締結しなかった経験がある人(762人)に、その理由を聞くと、「日頃の信頼関係があるため」と答えた人が43.8%と、突出して多かった。次いで、26.8%の人が「書面で契約しなくても、権利や報酬が保障され、円滑な業務遂行に支障がないため」と回答。また24.4%の人が「発注者から提示されなかったため」と答えた。
「契約書をかわす慣例がなく、受発注側どちらにもその発想がないため」が23.6%、「契約書作成の負担が大きいため」の9.4%と続いた。