「充電が持たない」「アプリの起動が重くなった。潮時かな」......私たちの生活に欠かせないスマートフォンだが、買い替えの時期はいつがいいのだろうか。
そんななか、通信メディアの企画・設計・運営・データ分析の「WACARU NET(わかるねっと)」(神奈川県秦野市)が2023年1月23日に「スマホの買い替え時期はいつ?実態をアンケート調査レポート」を発表した。
「3年程度」が一番多く、「買い替えの決め手」のトップは「バッテリーの減少が早い」という結果になった。
スマホ買い替え、決め手トップはバッテリー減少
「WACARU NET」の調査は、ランダムに選んだ10代から70代の男女756人が対象だ。
まず、「スマホは何年で買い替えるか」を聞くと、「3年程度」(28.9%)が約30%と最も多く、次いで「4年程度」(22.8%)、「5年程度」(18.0%)と続いた。この結果から最低でも3年以上同じスマホを使い続ける人が8割以上の83.6%いることが分かる【図表1】。
次に、「スマホは何年で買い替えるともったいないと思うか」を聞くと、「1年以内」(39.7%)、「2年以内」(36.8%)と答えた人がともに30%台後半に上った。「4年以内」より後の選択肢を選んだ人は計7.1%で、「3年以上」経てばもったいないと思う人が大きく減ることがわかる【図表2】。
「スマホを買い替える決め手」となる要素は何なのだろうか。複数回答可で聞くと、「バッテリーの減少が早い」(585票)が最も多く、次いで「本体の故障」(418票)を挙げる人が多い。そのあと、「OSのアップデート付加」(208票)、「アプリの起動が遅い」(207票)と続き、物理的な不具合を決め手とする人が多い傾向にある【図表3】。
「新製品が発売された」(60票)や「利用地域が5G対応した」(12票)など、先進的な新機種への興味がきっかけになるケースは意外に低いようだ。
ところで、スマホを買い換える際に重視するポイントは何か。こちらも複数回答可で聞くと、ダントツの1位は「値段」(625票)だった。次いで「機能」(446票)、「メーカー」(340票)、「充電の持ち」(331票)、「サイズ・重量」(284票)と、スペック関係の項目が続くが、それよりも値段を気にする傾向があることがうかがえる【図表4】。
以上のアンケート調査から、スマホの買い換えを検討する目安として、「充電が持たない」「アプリの起動が重い、時間がかかる」「最新OSバージョンに対応していない」という3つの項目があることがわかる。