トヨタ自動車の2022年(1月~12月)の世界新車販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は、前年比0.1%減の1048万3024万台となった。2023年1月30日に発表した。コロナ禍前の過去最高だった2019年の1074万台には、わずかに及ばなかった。
新型コロナウイルスの感染拡大や世界的な半導体不足などによる部品供給の停滞が生産の重荷となったものの、アジアを中心とする販売増や生産の最適化などで、1000万台の販売数を維持した。
タイやインドネシアで販売を伸ばす
トヨタ自動車が、独フォルクスワーゲン(VW)グループを抑えて、3年連続の世界一になった。地域別でみると、東南アジアはコロナ禍からの経済回復に伴う需要を取り込み、タイやインドネシアで販売を伸ばした。半面、日本や北米は部品不足の影響で前年割れだった。
また、他社からの開発の遅れが懸念されている電動車(HEV、MHEV、PHEV、FCEV、BEVの合計)の販売台数は、4%増の272万6263台。燃費のよいハイブリッド車(HV)は原油高の需要増で、4.7%増の260万台。全体の9割以上を占めた。
トヨタは、「半導体不足や新型コロナウイルスの感染拡大による影響などで、先を見通すことが依然困難な状況ですが、部品供給の状況を精査し、できるだけ急減産を抑えながら1日でも早く1台でも多くお客様にお届けできるよう、引き続き努力してまいります」とコメントしている。