大学生の就職内定率、2年連続上昇...理系>文系、女子>男子の結果に 短大生も上昇したが、大学生とは「格差」(鷲尾香一)

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短大の就職内定率69.4%、専修学校の就職内定率69.8%

   大学生の就職内定率が上昇しているのに対して、苦戦しているのが短期大学(女子)と専修学校だ。

   短大の就職内定率は前年同期比6.6ポイント上昇したが、それでも70%に届かず、69.4%となっている。約3割の短大生が、内定を得られていない状況だ。

   1年前と比較すると、短大の内定率は2021年卒が前年同期比14.4%と大幅低下した60%を割り込み、57.6%となった。当時、4割以上の短大生が、内定を得られない状況だった。

   その後、2022年卒は同5.2ポイント上昇して62.8%に、2023年卒が69.4%に回復してきている。だが、大学生の83.9%と比べたら、14.5%も格差がある。

   同様に、専修学校の内定率は前年同期比0.4ポイント低下して、69.8%となった。

   専修学校も短大と同様に、1年前と比較すると、2021年卒の内定率が前年同期比で11.7%の大幅低下をして64.4%となっていた。

   その後、2022年卒は同5.8%上昇して70.2%まで回復したが、2023年卒は再び低下しており、短大と同様に約3割の専修学校生が内定を得られていない状況だ。(表4)

   この後、文科省と厚労省の両省は2023年2月1日時点の内定状況を発表する予定だ。再び猛威を振るっている新型コロナ禍にあっても、学生の就職内定率が改善していることを期待したい。

鷲尾香一(わしお・きょういち)
鷲尾香一(わしお・こういち)
経済ジャーナリスト
元ロイター通信編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで、さまざまな分野で取材。執筆活動を行っている。
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