「アンラーン」という新しい学びとは?
アンラーンとは、「学びほぐし」と訳されます。一般的な「学び」は、新しい知識や思考などインプットすることが重視されますが、アンラーンはすでに学んだ知識や思考を見つめ直すことを意味しています。
ビジネス環境の急激な変化に対して、学びも固執させてしまうと、変化に対応できない可能性が高まっているため、常識という思い込みを取り除くアンラーンの重要性が増してきているのです。
『Unlearn(アンラーン)人生100年時代の新しい「学び」』(柳川範之・為末大 共著、日経BP刊)では、アンラーンが「伸びしろ」をつくってくれると書かれています。アスリートからビジネスパーソンになった為末さんの体験をもとに、アンラーンの必要性にも触れられています。
いわく、普段から学びの伸びしろをつくっておけば、どんな変化が来ても、自由に対応できる体勢ができるのだそうです。うまくいっていたことがうまくいかなくなったタイミングに直面した時こそが、アンラーンが必要なタイミング。うまくいかなくなってからでは遅いので、自分の思考のクセに気づく意識は日頃から必要ですね。
Hさんも新規事業に携わる中で、自分のこれまでの思考のクセに気づかないでいると、自分の思考の中でだけで物事を対応、判断してしまうのではないでしょうか。柔軟な発想ができなくなってしまう可能性もあります。
新しい学びをスタートさせるには、新しいことの吸収も必要ですが、自分の思考のクセに気づいて先に伸びしろをつくっておきましょう。(ひろ子ママ)