「セキュリティー対策なし」の人、通話・メールだけが半数以上
最後にセキュリティー対策を実施しているかどうかと、スマホアプリサービスの利用の度合いを合わせて分析すると、面白い傾向が明らかになった。
セキュリティー対策を「対策なし」「1~2個実施」「3個以上実施」のグループに分けて、「LINEでのメッセージ」「情報検索」「ビデオ通話」「乗換案内・ナビゲーション」など12のスマホアプリサービスの利用状況を比較したのが【図表4】だ。
これを見ると、「対策なし」の人は「通話・メールの利用が中心」が過半数の55%に達する。一方、対策を「3個以上実施」している人は「動画視聴など多方面で活用」が66%と、7割近くにのぼる。セキュリティー対策をよくしている人ほど、スマホを大いに活用して、楽しんでいるのだ。
これはスマホスキルが高いから、セキュリティーもしっかり行えているということだろう。シニアのあなた、らくらくスマホから卒業して、一歩踏み出してはいかが。
調査は、2022年1月に関東1都6県に住む60~79歳男女709人に、調査員が自宅を訪問、紙の質問票を配り、後日回収する「訪問留置法」で行なった。(福田和郎)