注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE21(後編)】(前川孝雄)

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「傾聴」で不安や思いを受け止める

   上司は、節目の時期や、新入社員に気になる様子が見受けられた時には、傾聴のためのリラックスできる環境で面談の場を設けましょう。本人の気持ちや、感じていること、考えていることを聴き取り、できるだけ本人の立場に立って不安や思いを受け止めることが大切です。

   ここでいう傾聴とは、単に相手の話を黙ってひたすら聞くことではなく、アクティブ・リスニングを指します。相手を理解するために、その言葉の中にある事実や感情を積極的につかもうと、文字通り「耳と目と心で十分に聴く」のです。

   傾聴の目的は、相手の率直な気持ちや考えを「そういうことか」と共感的に受け止め、理解を寄せることです。この態度によって、相手は「話を聴いてもらえた」「また疑問や悩みを相談できる」という安心感と信頼感を抱き、心理的安全性を醸成することができます。相手に関心を示し、近づく姿勢を表すことが大切です。

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