注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE21(後編)】(前川孝雄)

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頻繁に意思疎通ができる機会・仕組みをつくる

   さらに、入社から3カ月程度は毎日、また、慣れてきたら週単位などで、定例のショートミーティングを設定するとよいでしょう。そして、業務日誌や日報(交換ノートまたはメールでもOK)などで、仕事の進捗状況や質問事項などを連絡させてアドバイスを返すなど、頻繁に意思疎通できる仕組みをつくりましょう。

   LINEやチャットに慣れてきた新入社員にとっては、日誌や日報などで文字を書くほうが、口頭でのやり取りより利用しやすいと感じることもあります。私は大学の正規過程でキャリアデザインの授業を続けて10年以上になりますが、大人数での教室で質問を募っても、手が上がらない傾向は強まるばかり。

   一方で、課題レポートやメールでは雄弁に語ってくれるため、もっぱら彼らを理解するには、テキストベースでのコミュニケーションが有効だと実感しています。何より、忙しい職場では、お互いに効率的な方法です。上司・先輩に報告・相談しやすくフォローを得やすい環境が、不安解消には効果的です。

   ただし、新入社員が「いつも上司のほうが気にかけ、声かけしてくれるもの」と捉え、受け身になることがないように注意も必要です。遠慮は払しょくしつつも、自分から積極的に質問や相談をするよう、自律的な姿勢も育てましょう。

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