注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE21(前編)】(前川孝雄)

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自分に担当の仕事が務まるだろうか...との不安

   一方の「職務遂行能力」についての不安は、自分が仕事に必要な知識や技術をきちんと身に着け、実行できるかどうか、担当の仕事が務まるかどうかという心配です。

   これについては、まだ実務経験がない中で、新入社員研修などで一度に多くの知識や技術を詰め込まれることで消化不良になり、「とても覚えきれない」「自分にはとてもムリ」と不安を感じている場合も少なくありません。

   具体的な実務場面を知らないうちに頭だけで学習しても、ただちに実践のイメージはわきません。入社間もない時期にすぐ身に着かないのは当然なのですが、同期より少し遅れたと感じると、とても不安を感じるのです。上司も自分の新入社員時代の気持ちを思い起こし、当時の不安や緊張感がさらに数倍のプレッシャーになっていると想像してみるとよいでしょう。

   以上の点を踏まえたうえで、不安を抱えた新入社員をどう受け入れ、育てるか。<注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE21(後編)】(前川孝雄)>で、解説していきます。

※「上司力」マネジメントの考え方と実践手法についてより詳しく知りたい方は、拙著『本物の上司力~「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく』(大和出版、2020年10月発行)をご参照ください。
※「上司力」は株式会社FeelWorksの登録商標です。


【プロフィール】
前川 孝雄(まえかわ・たかお)
株式会社FeelWorks代表取締役
青山学院大学兼任講師、情報経営イノベーション専門職大学客員教授

人を育て活かす「上司力」提唱の第一人者。リクルートを経て、2008年に管理職・リーダー育成・研修企業FeelWorksを創業。「日本の上司を元気にする」をビジョンに掲げ、「上司力研修」「50代からの働き方研修」「eラーニング・上司と部下が一緒に学ぶ パワハラ予防講座」「新入社員のはたらく心得」などで、400社以上を支援。2011年から青山学院大学兼任講師。2017年働きがい創造研究所設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授、一般社団法人 企業研究会 研究協力委員、一般社団法人 ウーマンエンパワー協会 理事なども兼職。連載や講演活動も多数。
著書は『50歳からの逆転キャリア戦略』(PHP研究所)、『「働きがいあふれる」チームのつくり方』(ベストセラーズ)、『コロナ氷河期』(扶桑社)、『50歳からの幸せな独立戦略』(PHP研究所)、『本物の上司力~「役割」に徹すればマネジメントはうまくいく』(大和出版、2020年10月)等30冊以上。近刊は『人を活かす経営の新常識』(FeelWorks、2021年9月)および『50歳からの人生が変わる 痛快! 「学び」戦略』(PHP研究所、2021年11月)。

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