注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下...どう育てる?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE21(前編)】(前川孝雄)

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   「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。

   今回の「CASE21」では、注意されるのは嫌だし、目立ちたくないというZ世代の新人部下のケースを取り上げます。

「新人研修の発表がうまくいかず、仕事や職場に馴染めるか不安...」

【上司(部長)】新人のAさん、なんだか元気がないようだけど、大丈夫?
【Bさん(課長)】実は、私も気になっていまして。Aさんと同期で仲良しのCさんに、さりげなく聞いてみたんです。すると、Aさん「仕事もコミュニケーションも自信がない」と悩んでいるらしいんです。
【上司】そうなのか。まあ、確かに要領がいいほうではないようだしな...。どうしたものかな。
【Bさん】実は、新人研修の発表でも、商品説明のプレゼンや接遇のロールプレイがうまくできなかったようで。同期仲間で励ましたものの、「注意されるのも恥ずかしいし、このまま仕事や職場に馴染めるか不安...」「やはり自分は一人目立つのは嫌だし、コミュニケーションが苦手だ。この仕事の適性がない」と、余計に落ち込んでいたらしいんです。
【上司】なんだ、その程度で凹むようじゃあ、先が思いやられるな。今まで甘やかされてきたんじゃないのか? 少し注意しただけで、やる気をなくして出勤拒否にでもなったら、かなわないし...。Bさん、本人によく言い聞かせて、もう少し前向きにがんばるように促してくれないかな。
【Bさん】はあ、そうですね...。少し考えてみます(うーん困ったな。どう話すかな~)
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