「非正規の働き方が自ら選んだ本意なのか、不本意なのかが大切だ」
――つまり、家庭という制約がなければ、女性の8割以上が正社員として働きたい、ということですか。
川上敬太郎さん「はい。ただ、家庭という制約がなくても非正規で働きたいという人が一定数いるようですね。さきほどの質問に対して、望ましい雇用形態は『短時間非正規社員』5%、『フルタイム非正規社員』4%、そして『個人業務委託』5%だと答えています。全部合わせて約14%の人が非正規を選択しているのです。
それだけ選択する人の比率が少ない、「レアな」働き方だと言えます。投稿者さんの彼女がいまご家庭の制約を受けているわけではなく、100%仕事のために時間を使える状態なのだとしたら、全体の比率から見ると少数派なのだと思います。
ただ、逆に捉えればおよそ1割強は投稿者さんの彼女と同様の考え方の人がいる、ということになります。個々人の志向を大切に考える場合、比率の多少よりも、その働き方が自ら選んだ本意なのか、不本意なのかが大切なのだと思います」
――回答の中で一番多い意見は、投稿者が彼女に収入面で多くを求めすぎている、「リスクヘッジ」という言葉が出るほどお金に執着するのであれば、バリキャリの女性を探すべきだ、というものです。
川上敬太郎さん「回答者の方々がおっしゃっているのは、夫婦になるのであれば、お互いに完璧を求めるのではなく、足りないことがあっても支え合っていけばいいという考え方が大切なのではないかと感じました。
一方で、投稿者さんとしては、決して彼女に完璧を求めているわけではなく、結婚して生涯をともに過ごすのであれば、将来についてしっかり考えてくれている人でないと不安があるということなのかもしれません」