「個別の事情を勘案しながら運用する」のはむしろ不公平
稲葉会長の別の「発言」も、受信料制度や割増金の問題に火に油を注ぐ形となった。
「『受信料制度の意義を納得していただいたうえで、受信料をお支払いいただく』。ほとんどNHKを見ていなくて、納得していないのに払い続けているのだけど、だったら払わなくていいんですか?」
「『受信料制度の意義を納得していただいたうえで......』。納得いかないから支払わない人がいるのでしょ? 納得していないのに半ば無理矢理とってきたじゃん」
割増金についてもこんな発言が、反発と疑問をもたれるもととなった。
「稲葉新会長は『適用条件に該当するから一律に請求するということではない』と説明。『お客様の個別の事情を勘案しながら運用していく』という。こういうところが一番『不公平』なところなのだがね。長年不払いを続けていることが分かっているのに裁判されない人もいれば、ちょっと滞っただけで裁判起こされる人もいる。
弱そうな人には裁判したり割増金を適用したりして,強そうな人には戸別訪問もしないし裁判もしない。『公平性』をうたうなら、ルールは一律の条件で適用すべき」
「『適用条件に該当するから一律に請求するということではない』。こんなことを言っているが、NHKのさじ加減でそれができてしまうことに反発しているのがわからないですかね?」