健康食品や化粧品事業は伸び悩むも...新プラント建設に、投資家期待
近年のユーグレナの業績は好調とは言いがたい。
社名でもあるユーグレナ(微細藻)を活用した健康食品や化粧品が伸び悩み、2018年9月期以降、21年12月期まで4期連続で連結経常・最終赤字が続く(21年に決算期を変更)。22年12月期も2022年1~9月期は連結経常・最終損益は赤字のままだった。
21年に「青汁」のキューサイを買収し連結子会社化したことで22年1~9月期の連結売上高は323億円と、前年同期比2.7倍(決算期が変わったため参考値として2020年10月~2021年6月期との比較で算出)大幅に増えたものの、キューサイ自体も儲かる体質にはないため、赤字を脱却できていない。
バイオ燃料事業は現状、業績にはほとんど寄与していないが、新たなプラントが動き出すことで中長期的に収益を伸ばす、との期待が投資家にあり、実現に向け一歩進むごとに株価が上がる状況となっている。(ジャーナリスト 済田経夫)