売上高の海外比率は約8割のワールドワイドなブランド
SHOEIは「ヘルメット関連事業」の単一セグメントですが、「日本」「欧州」「北米」「中国」「その他」といった地域別に業績が公表されています。
2022年9月期の売上高は、欧州市場が最も多く125.9億円で、全体の43.5%を占めています。次いで日本市場が59.7億円(同20.6%)、北米市場が51.7億円(同17.9%)、中国市場が31.5億円(同10.9%)、その他市場が20.6億円(同7.1%)でした。
業績好調の理由は前述の通り、三密を避けられる二輪乗用車の人気が高まったためですが、特に先進国市場においては、高級ヘルメット市場での需要が高まったようです。
2022年9月期の販売数量は79万個。モデル別に見ると、フルフェイスが57.0%と最も多くを占めており、次いでフリップアップが17.8%、ネオクラシックが14.9%、オープンフェイスが6.2%、オフロードが4.2%となっています。
なお、日本市場の売上高が約20%ということは、売上高の海外比率が約8割と大半を占めることになります。プレミアムヘルメットで世界シェアの約6割というのは前述のとおりで、2位のアライ(約3割)とともに日本のメーカーで9割近いシェアを占めています。
2023年9月期の予想は、前期に代理店が悲観的な在庫管理を行った反動で中国市場の売上高が61.0億円と大きく伸長し、北米および日本市場を上回ると見込まれています。