食品リサイクル&再エネ創電の取り組み、首都圏でも進む
一方、首都圏でも、食品リサイクルによるバイオガス発電事業の取り組みは始まっています。
JFEグループとJR東日本グループにより、2016年に設立された株式会社Jバイオフードリサイクル(神奈川県横浜市)では、2018年8月に食品リサイクル・バイオガス発電プラントが完成しました。
Jバイオフードリサイクル横浜工場の年間発電量は約1100万kWh(キロワット時)。これは、一般家庭の約3000世帯が1年間で使用する電力量に匹敵します。そして、この発電によって年間約5500トンのCO2が削減されることになります。
また、Jバイオフードリサイクルでも弁当がら等のプラスチック容器や割りばし、爪楊枝等が混入している食品廃棄物の受け入れを実施。メタン発酵によりバイオガスを発生させ、ガスエンジンで発電することで、リサイクル率を向上させる取り組みを推進しています。
Jバイオフードリサイクルのリサイクル発電施設
食品廃棄物の有効活用による再生可能エネルギーの創出。これからの資源循環型社会の実現に向けた取り組みが始まっています。
なお、環境省の再生可能エネルギー情報のポータルサイト「再エネ スタート」では、「2050年カーボンニュートラルの実現」を目指して、さまざまな企業、自治体が取り組む最先端の事例を紹介しています。今回取り上げた企業以外の事例を知りたい人は、こちらをご覧ください。