「叱られたい」理由...最多は「自分の成長につながるから」
「叱られたい」派の129人にその理由(複数回答)を聞くと、「自分の成長につながるから」が68.2%で最多だった。次いで、「自分をみてもらえている気になるから」と「客観的な評価が欲しいから」が48.1%で並んだ。ほかに、「信頼を感じるから」(30.2%)や「自分への期待感を感じる」(27.9%)との答えもあった。
また、「叱られたくない」派の553人に理由を聞いたところ、「萎縮してしまうから」が59.1%で最も多かった。次いで、「叱られてもしっくりこない」が31.6%、「反論したくなってしまう」が24.2%で、トップ3を占めた。「上司を尊敬していない」との辛辣な回答も16.8%あった。【図3参照】
上司に叱られることに、部下は
「叱られることは自身の成長につながるが、価値観の世代ギャップで的を射ていない場合が多い」(20代)
「職場で上司から叱られるという経験がないので、おこがましいけど優しすぎるようにも感じる」(20代)
「上司の感情で『怒られる』のとは違うので、しっかり見てくれているという愛を感じる」(20代)
「入社してから一度も叱られた経験がないので、自分の意見は言いやすいですが、経験してこられた上司の観点からダメ出しはほしい」(20代)
といったコメントを寄せていた。
さらに、上司から叱られることで仕事に対するモチベーションの変化を聞くと、モチベーションが「上がる」派は22.2%(「上がる」の4.5%と「やや上がる」17.7%を合算)にとどまった。一方、「下がる」派は77.8%で、内訳は「下がる」が52.9%、「やや下がる」が24.9%だった。【図4参照】
これを年代別にみると、「上がる」派が最も多かったのは20代で26.4%。次いで、30代が23.0%、50代が16.9%、40代が14.2%と続いた。2割超と少ないものの、叱られることでモチベーションが上がると答えた20代が、他の世代と比べて多くいた「事実」は見逃せない。