小遣いキャッシュレス化は「メリットがとても多い」
また、最近は子どもの小遣いもスマホのQRコード決済を使ったキャッシュレスで渡す親が増えている。
子どもに小遣いを渡す手段を聞くと、「現金」(61.2%)が最も多く、次いで「キャッシュレス」(11.8%)、「現金とキャッシュレスの併用」(11.7%)となり、「キャッシュレス」で小遣いを与える親は合計23.5%となった【図表8】。昨年調査と比べると、「現金」が3.1ポイント減少、「キャッシュレス」が2.7ポイント増加した。
子どもの小遣いもキャッシュレ化がトレンドになりそうだ。QRコード決済を使って小遣いを渡すと、どんなメリットがあるのだろうか。実際にキャッシュレスで渡している親に聞くと(複数回答可)、「手持ちの現金がないときに送金ができる」(37.4%)が最も多く、次いで「振込手数料がかからない」(35.4%)、「時間を問わず送金できる」(31.3%)、「子どもが財布を忘れた時に、離れた場所から送金できた」(30.3%)などが上位に並んだ【図表9】。
また、「利用履歴を見られるので、用途や残高の管理ができる」(30.3%)、「振込手数料がかからない」(35.4%)、「急きょ買い物を頼みたくて、離れた場所から子どもに代金を送金できた」(19.2%)、「遠くに住んでいる祖父母や親せきからお年玉をもらった」(13.1%)といったメリットを挙げた人も多かった。
もしかしたら今年の正月、遠く離れた孫にQRコード決済でお年玉を「振り込まされた」、お爺さん、お婆さんも多かったのでは?
調査は2022年12月26日~12月27日、2022年以降に初めて子どもにスマートフォンを持たせた20歳~59歳の男女1769人を対象にインターネットを通じてアンケートを行なった。1769人に予備調査を行い、うち1000人に集中的に聞く本調査を行った。(福田和郎)