投資に充てた金額は10万円未満が70%超
調査では、実際に資産運用や投資を始めました若者(116人)に、「実際に資産運用や投資に充てた金額」を聞いたところ、「10万円未満」と答えた人が70%以上を占めた。【図3参照】
「1万円未満」が27.6%、「1~3万円未満」が23.3%、「3~10万円未満」は20.7%だった。「つみたてNISA」に代表される、少額からコツコツ始めるタイプの若者が多いことがうかがえる。
2022年は急激な円安で株式や外国為替市場が大きく揺れたが、その円安が投資を始めたきっかけになったケースは少なくなかったようだ。
「資産運用や投資を始めた理由は何ですか」の問いに、最も多かったのは「お金が増えそうだから」の55.2%だった。次いで、「面白そうだから」が26.7%。また、投資を始めた人の20.7%が「円安だから」と答え、円安をきっかけにあげていた。【図4参照】
「円安」「インフレ」といったキーワードから投資を学び、実際に投資してみよう、と行動に移す若者は少なくないようだ。
また、調査では仮想通貨を取引している人を対象に「投資を始めた理由」を聞いており、63.3%が「面白そうだから」と回答。36.7%が「お金が増えそうだから」と答えていた。一方、仮想通貨に投資していない人にその理由を聞くと、「知識がないから」が約半数を占めた。
調査は、18~19歳のインターネットユーザー、549人を対象に、2022年11月29日?12月6日に実施。有効回答数は496人だった。
なお、日本証券業協会は成年年齢の18歳への引き下げに伴い、親の同意なしで証券口座の開設、証券投資ができるようになったことについて、「取引時の留意事項」をホームページで公開。取引先が金融庁に登録されている証券会社(第一種金融商品取引業者等)であることや価格の変動により損失が生じるおそれがあること、証券取引は基本的にクーリング・オフの適用がないことなどのリスクを確認するよう求めている。