きょうは30代のNさんがいらっしゃっています。
「年が明けて出社すると同じ部署の人の中でも、『がんばろう!』とやる気のある人もいれば、私のように『いまいちやる気が出ない』人もいます。年明けはやる気があったのに失速してしまいました。なんか自信が持てないというか......何が原因なのでしょうか」
気分が落ち込む原因は、自己肯定感の低さ
何か「うまくいかないな」と気分が落ち込む原因の一つに、自己肯定感の低さがあります。
・物事をネガティブに考えてしまう
・挑戦に対して自分はできないと思ってしまう
・人の意見に振り回されてしまう
このように感じていたら自己肯定感が低くなっている可能性もあります。Nさんも当てはまっている項目はありますか?
「全部当てはまっている気がしますね」(Nさん)
自己肯定感が低いと自分のことを否定してしまうため、新しい挑戦の機会があっても「自分には無理だ」と挑戦できなくなってしまいます。
また、失敗したときには「自分のせいだ」「やっぱりできない」とますます落ち込み、マイナスの感情を引きずったまま、さらに挑戦できなくなるという悪循環に陥ってしまいます。すると、まわりからの「評価が下がりそう」「嫌われそう」と人の反応に振り回されてしまい、悩みを抱えてしまう人もいます。
年明けは、自己肯定感が下がりやすいわけ
新しい年になると、「新しいことを始めよう」「今年はいろいろ頑張りたい」と気分が高まる人は多いと思います。ただその分、失速も激しく自己肯定感も下がりやすくなってしまうのです。
・スタートして3日くらいで失速した
・色々なことに手を広げすぎて時間に追われていて苦しい
・新年早々、風邪をひくなどして出遅れてしまった
・年始に立てた目標をすでに忘れてしまった
上記のようなパターンに当てはまっていたら、自己肯定感が下がっているのかもしれません。年始に立てた目標が達成できないだけでなく、日々の仕事やプライベートでも「うまくいかない」感覚を引きずってしまう可能性もあります。
自己肯定感を高めるためには?
「もっと頑張らないと」「これじゃダメだ」と気合いだけで自己肯定感は高まるものではありません。少しずつ負のループから抜け出せるように、日常的にできることをやってみましょう。
・今、抱えている不安を書き出してみる
足りない部分ばかりに目がいくと、自信をなくす原因になります。そこで、「今抱えている不安」を紙に書き出してみましょう。
自己肯定感が低くなっているがゆえに、必要以上に悩んでしまっていることもあります。書き出した内容を客観的にみると、「これは思い込みかも」「もしかしたら自分のことを過小評価しているだけかも」と、現実的な見方ができる可能性もあります。いったん、自分のことを認めてあげることで次にステップに進みやすくなります。
・自分の過去の名場面を思い出してみる
「物事がうまくいっていた時」や「困難を乗り越えた時」のことを思い出してみましょう。あのときは「こうやって乗り越えたんだ」「自分もやればできるんだった」と少しずつ自信が湧いてくると、自己肯定感が上がっていきます。
新しい年のスタートは、気分が上がりやすいほど、落ち込みやすいものです。気合いだけに頼らず、焦らずにNさんも自分を取り戻してみましょう。(ひろ子ママ)