太陽光発電を利用、車検なし、駐車場証明なし...浜松の看板業者がつくったSDGsな超小型EVに注目!【SDGs実践編】

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常夜灯から生まれた鉛のバッテリーを長寿命にする特許技術

「NINA」は家庭用コンセントから充電できる
「NINA」は家庭用コンセントから充電できる

   NINAの開発は、もともと常夜灯のバッテリーの長寿命化に取り組んでいたサンクリエイトが、鉛電池を長持ちさせる仕組みを生かした技術をクルマに応用しようと考えたことがきっかけだった。

   伊藤千明社長は、

「大手メーカーのEVはリチウムイオン電池が主流ですが、それだと価格が高くなったり、取り扱いが難しかったりして、これではEVが『エコにも財布にもやさしい』とは必ずしも言えないと思っていました。
一方で鉛のバッテリーは、価格は安いのですが、寿命が短いのが難点でした。原因は、鉛蓄電池の電極部分に不純物が溜まって、電気が流れにくくなってしまうサルフェーション現象にあります。その除去装置を搭載することで、鉛のバッテリーの耐久性を高めることに成功したたわけです」

と説明する。

   この特許技術により、通常の鉛蓄電池が約800回の充放電で半分に性能が低下するところを約2500回まで伸ばせるようになり、約10年間は蓄電池の交換が必要なくなった。

   同社では、すでに耐久性の高い太陽光発電の常夜灯を施工しており、この技術を生かした車両の開発では、電気自動車普及協会理事で愛媛大学客員教授の佐藤員暢氏の協力を得た。

   価格はフル装備で税別220万円(車両のみは、税別120万円)。伊藤社長は、

「『NINA』とは、New Innovation Next Automobileの略称。これはクルマの乗り方改革なんです。SDGsに配慮するとともに、高齢者の移動や災害時の給電に貢献したいですね」

と、胸を張る。(J-CAST 会社ウォッチ編集部)

清水一守(しみず・かずもり)
清水一守(しみず・かずもり)
一般社団法人SDGs大学 代表理事/公益財団法人日本ユネスコ協会連盟・ユネスコクラブ日本ライン 事務局長/英国CMIサスティナビリティ(CSR)プラクティショナー資格/相続診断士
日本大学文理学部を卒業。大学では体育を専攻。卒業後、家業である食品販売店を継ぐも新聞販売店に経営転換。地域のまちづくりとして中山道赤坂宿のブランド化を推進した。その後CSR(企業の社会的責任)の重要性を学び、2018年7月から名城大学で「東海SDGsプラットフォーム」として月2回の勉強会を開催中。SDGsを広めるための学びの場として2019年9月に一般社団法人SDGs大学を開校。現在、SDGs認定資格講座やSDGsイベントなどを開催中。
岐阜県出身、1960年生まれ。
一般社団法人SDGs大学
SDGsを広めるために、誰もが伝道師となるような認定資格講座を3段階で設定。SDGsを学ぶきっかけの資格としてSDGsカタリストから始まり、その上位資格としてのアドバイザー資格、さらにカタリストを育成するカタリストトレーナー資格を設け、2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsを他人事ではなく、『ジブンゴト』としてとらえ、実践していけるようにSDGsの研究・周知・教育を行っています。校訓として学び・実践・達成・及人を掲げ、物心両面の幸せを追求し、真の『自分ごと』を探求できる学びの『場』として、誰もが参加ができるインラインによる「SDGs大学プラットフォーム」、「SDGsキャンプ」などのセミナー、イベントを提供しています。
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