「ゼロゼロ融資」受けたのに...相次ぐ倒産、2022年は前年比4倍増

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飲食店、コロナ禍乗り切れず 従業員数「10人未満」の企業も...

   また、ゼロゼロ融資後に倒産した企業を従業員数別にみると、「5人未満」が256件で全体の43.8%で最も多かった。次いで、「5人以上10人未満」が130件(構成比22.2%)で続き、「10人未満」は386件と、全体の6割超(同66.0%)にも達している。

   東京商工リサーチは、「このことから小・零細規模の企業が通常の借り入れに加えて、緊急避難的なゼロゼロ融資で負債が膨らんだことがうかがえる」とみている。

   「10人以上20人未満」が115件(同19.6%)、「20人以上50人未満」が62件(同10.6%)で続く。中堅以上の規模となる「50人以上300人未満」も21件発生した。

   産業別では、最多が飲食業や宿泊業を含む「サービス業他」の184件で、全体の31.5%を占めた。次いで、「建設業」が103件(構成比17.6%)、「製造業」が97件(同16.6%)、「卸売業」が88件(同15.0%)、「小売業」が56件(同9.5%)で続く。上位5つの産業だけで528件と、全体の90.4%を占めた。

   さらに、業種別でみると、最多は「飲食店」の64件。このうち、居酒屋などの酒場・ビヤホールが最も多く12件、次いで、食堂・レストランが10件、日本料理店が6件と続く。

   飲食業界は、コロナ禍の行動制限や外食スタイルの変化にさらされ、さまざまな支援策を受けながらも業績回復まで持ちこたえられなかった。

   また、外食需要低迷の煽りを受けた食料品製造業が30件、飲食料品の卸売業が24件で上位に並んだ。このほか、資材調達の遅れや工事延期・見直しの影響を受けた建設関連、燃料価格の上昇が追い打ちをかけた道路貨物運送業が上位に入った。

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