女性進出が変える日本企業...ジェンダー後進国から脱却するには?

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メルカリ創業者、「理系女子」対象に奨学金

   あるいは、メルカリの創業者の山田進太郎社長は、2021年、私財30億円を投じて、「山田進太郎D&I財団」を設立した。「理系進学を望む女子中高生」を対象に奨学金を支給するものだ。

   外国人社員が増えたこところからD&Iに取り組むようになり、さらに「社内が日本人男性だけだと多様なニーズを受け止められない」と考えている。 理系女子が社会に与えるインパクトを期待しているのだ。

   名刺アプリのSansanの寺田親弘社長が理事長を務める私立高等専門学校「神山まるごと高等専門学校」は、2023年4月、徳島県神山町に開校。メルカリもパートナーとして参画する。男女の学生比率は半々を目指している。

   男女の役割分担を変えるには、教育からということだろう。

   東京工業大学が2024年4月から総合型選抜および学校推薦型選抜で143人の「女子枠」を導入することを発表し、話題になった。

   今年の大学入試では女子受験生で医・理・工などの理系学部の志望者が増えるという「理系志向が強まっている」と、1月10日付の朝日新聞は報じている。社会の変化を敏感に感じ取った女子学生たちが社会に出て、さらに生み出すだろう変革に期待したい。(渡辺淳悦)

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