リモートワークが変えた女性の働く意識
そうした構造的な問題を論じたうえで、最近の企業の新しい取り組みを豊富に紹介している。たとえば、コロナ禍で進んだリモートワークが「出社マスト」という意識を変え、女性たちの働き方やキャリア観にも影響を与えているという。
たとえば、富士通は2020年7月、コロナが収束しても、「いつ、どこで働くか」を社員の裁量に任せる「ワークライフシフト」宣言をした。以降2年半、コロナの感染状況にかかわらず、社員の90%がリモートワークを続けている。女性の管理職登用も増えたそうだ。
NTTコミュニケーションズでも、約8割の社員が日常的に在宅で働き、女性の働き方の満足度が上がり、フルタイムで働く人が増えたという。