京都市内で「普通に結婚」する費用...30代月49万円、40代月55万円、50代月71万円
この調査結果について、ヤフーニュースコメント欄ではさまざまな意見が寄せられている。まず、そもそもが「必ず結婚すると思うか」という質問の仕方に疑問を投げかける声があった。
「18歳で『必ず結婚する』等と考えている連中が、2割近くもいることに驚いたわ」
「子どもに聞いたら、そういう答えが出るのは当然だと思います。まだまだ若いので、社会経験が少なく、家庭に対する責任感も少ない。好きな人と結婚すれば幸せになるのだろうと理想的に思ってしまい、結局結婚しても、最後に離婚することが多い」
結婚に積極的になれない若い世代に対して、共感と同情を寄せる意見も相次いだ。
「結婚にはメリットがないことが分かってしまった。その昔、結婚していない男は一人前扱いされなかった。そんなのは幻想だった。セックス、食事、すべて金で解決できる時代になった。子供が欲しいか、心を満たしたい人だけ結婚するのでは」
「結婚をしたいかどうかより、自分の望む人生を生きたいから、その延長上に子どもを育てたいか、ということが重要で、結婚なんて本当にどうでもいいというか、ただの制度でしょ? 法律関係ってこと。個人の幸福や生き方にはあまり関係がない。日本は結婚、結婚と言い過ぎると思う」
「うちの20歳の娘も結婚しないといっているな。デメリット多すぎるって。まあ好きにしたらいい。結婚、結婚いうて結婚させて、即離婚して戻ってきてもな」
「戸籍制度が元凶かもね。海外のように結婚証明書でよいと思うけど」
また、結婚が難しい現状を指摘する人もいた。
「価値観の多様化から婚姻率が減少したのではなく、長期デフレ不況による貧困化により恋愛も結婚も贅沢品となってしまった現状をなんとか肯定的に捉えたい人々が言い始めたのが『価値観の多様化』なんよ。順序が全く逆。なにせこれだからね――」
上記の指摘の背景には、2019年12月に労働組合の京都総評が発表した「非正規労働者にとって家族を持つことが不可能に近くなっている。賃金の底上げが不可欠だ」とする、組合員アンケートから作成した各世代の世帯モデルを示した調査結果を念頭に置いていそうだ。
これはJ-CASTニュース 会社ウォッチでも取り上げたが、当時の報道によると、夫が正社員、妻が非正規雇用で子ども2人の家族が、京都市内で賃貸マンションに住んで「普通に生活した」場合、30代なら税、社会保障費込みで月48万6913円、40代は54万9823円、50代だと70万7536円が必要、という結果がでたという。たしかに、「普通に結婚すること」も大変な数字だ。