今後本格化しそうな米GAFAのリストラの影響は?
2017年8月に東証マザーズに上場したUUUMの株価は、同年8月31日に2266円、2019年2月14日には6870円の高値を記録しました。しかし、コロナ禍が始まった2020年1月になると株価は急落し、2022年の1月14日には671円の安値を付けています。
2023年に入ってからは800円台を推移しています。
UUUMの動画コンテンツ事業は、YouTubeを中心とした他社運営の動画配信サービス上で展開しており、YouTubeやGoogleの事業戦略の転換により、UUUMの事業および業績が大きく影響を受けるリスクがあります。
なお、いわゆるGAFAMを中心とする米大手ITプラットフォーマーでは、2022年秋から人員削減やその事前準備を始めていると報じられており、クリエイターサポートサービスの売上高の半分近くを占めるアドセンス売上への悪影響が懸念されています。
また、人気チャンネルのYouTuberの活動が休止、停止したり炎上したりしたときや、特定YouTuberの人気低下やYouTuber全体に対する飽きが生じたときなどにも、業績が急速に悪化するリスクがあるでしょう。
UUUMとしてもアドセンス(YouTubeからの収益)以外の収益獲得に努めており、2022年5月期の第4四半期は、初めてアドセンス以外の売上が全体の半数を超えました。
なお、コロナ禍の影響ですが、2020年5月期の第4四半期には、緊急事態宣言下の「ステイホーム」効果で3ヶ月の合計動画再生回数が144億回を超えましたが、現在はコロナ前の110億回台に戻っています。(こたつ経営研究所)