日銀新総裁のもと、日本経済どう変わる?...東洋経済「日銀 宴の終焉」、ダイヤモンド「超・階級社会」、エコノミスト「信用金庫」を特集

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コロナ禍でメインバンクシェア伸ばした信用金庫

   「週刊エコノミスト」(2023年1月24日号)の特集は、「本当に強い信用金庫」。2022年3月期の全254信金のランキングを掲載。信用金庫がいかに地域経済を支えるのかリポートしている。

   信金発のスタートアップ企業として、カレーハウス専門店「CoCo壱番屋」(ココイチ)で知られる壱番屋、引越し業界最大手のサカイ引越センターを取り上げている。壱番屋は岐阜信金(岐阜)、サカイ引越センターは大阪信金(大阪)がそれぞれ最初に融資し、事業資金の要望に応えてきた。

   信用金庫は地域の中小・零細企業や住民が会員となる協同組織金融機関であり、従業員数300人かつ資本金9億円以上の企業には融資できない。信金との取引を「卒業」するのは企業が成長した証しでもあるが、サカイ引越センターは大阪信金とは「いろいろ教えてもらう関係が今も続いている」という。

   独自の創業支援の例として、移住・創業支援を行う吉備信金(岡山)、女性向け企業支援塾を展開する高松信金(香川)、街歩き創業セミナーを行う埼玉県信金(埼玉)などを紹介している。

   ランキングの総資産トップは京都中央(京都)で、6.6兆円超と地銀中位行並みだ。

   以下、城南(東京)、岡崎(愛知)、京都(京都)、多摩(東京)、尼崎(兵庫)と続く。総資産1兆円超の「メガ信金」は51信金で、長野(長野)、川口(埼玉)、但陽(兵庫)の3信金が「メガ信金」入りした。一方、1000億円未満も13信金あり、二極化が進んでいる。

   コロナ禍のゼロゼロ融資(実質無利子・無担保融資)により、信用金庫は大幅に貸し出しを伸ばしたという。メインバンクとする企業のシェアは、地元有力企業との取引が多い地銀には及ばないが、大手行に1.5ポイントまで肉薄する勢いだそうだ。

   コロナ禍で苦境に陥った企業への地道なフォローを反映した結果だと見ている。(渡辺淳悦)

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