引退後の事業承継は考えたが、具体的な行動は?
さらに引退後の方向性について、親族や会社関係者への事業承継と答えた400人(構成比32.4%)のベテラン経営者に、「引退後の会社の方向性を決めた理由」について聞いたところ、最も多かったのは「事業が続いて欲しいから」で65.8%。次いで「家族・親族に資産を残したいから」(29.8%)、「経営意欲がある人に任せたいから」(25.8%)が続いた。【図3参照】
また、同じ400人に対して、「引退後を考えてなにか実行したことはあるか」と聞いたところ、42.3%が「事業承継候補者との協議」と答えた。その一方で、43.8%が「特にない」と答えた。事業承継を想定しながらも、4割以上が引退後に向けて具体的な行動を起こしていないということがわかった。【図4参照】