オンラインのコミュニケーションは「聞き方」が10割?!【尾藤克之のオススメ】

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オンライン上ではみんなが「聞き方」を見ている

   これまでの、講演やセミナーなどの勉強会、もしくは会社の会議などの場合は、発言者1人に対して聴衆――こういう図式が成立していました。聞く側も、自分の表情を見せる必要はほとんどありません。ところが、オンラインだとそうはいかない、と永松さんは言います。

「全員の顔が出る画面設定では、聞いている人の表情が、全体の人に見られてしまうのです。『この人は真剣に開いているな』『あ、この人は話の開き力が下手な人だな』ということが、即座に印象づけられてしまうのです。もともと話す側の人は慣れているので、オンラインになってもそれほど苦労はしないでしょう」(永松さん)
「たくさんの人を見ながら話す場が、リアルからオンラインになっただけですから。しかし開く側はそうはいきません。自分自身がどんな顔で開いているのか、つまり『開く力』がダイレクトに問われることになってしまったのです」(同)

   ということは、冒頭で解説した、私のケースは、参加者の顔がわかるようにしていれば、よかったのです。大学側と交渉すべきでした。それがオンラインを成功させるポイントだったのです。

   本書は、ミリオンセラー『人は話し方が9割』でも触れている「聞き方」の大切さをわかりやすく解説した一冊です。聞き方は特別なスキルではなく、誰でも身につけることができる「コツ」です。

   聞き方を少し変えるだけで、仕事もプライベートも好転するでしょう。まずは「身近な人」「大切な人」の話を聞くことから始めてみませんか。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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