テレビ番組作りの真実...制作会社で働く人たちの実態とは?

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ディレクターを支える仕事の達成感とは

   アシスタント・ディレクターとして一定期間、経験を積んだのちディレクターに昇格し、やっと一人前の制作者になる。

   報道番組を担当する、ある男性ディレクターの1日はメールから始まる。すでにトピックが指示され、出社後にトピックに関する情報を収集し、ロケへ出向く。取材後、局に帰ると原稿を書いて、素材などを見て、編集作業に取りかかる。

   そうやって4、5分のVTRを作成。その後、テロップを挿入しながらオンエア。続いて、新たなトピックに取り掛かる。実働は10時間を超えるという。

   エンドロールに名前が載ったとき、一番うれしかったと多くの若手ディレクターが答えるという。それだけではない。取材相手とのつながりやSNSを通した反響など、限られた時間の中での達成感が日々の仕事を支えているようだ。

   2019年4月に働き方改革関連法が施行され、テレビ局員と一緒に制作会社の社員も同等に改革され、休日が増加するなどの変化があったという。

   その一方、しわ寄せがフリーランスと制作会社の人に出ている面もあるようだ。「同業種、同職種であるテレビ局の社員との間にある構造的な溝は、はたして是正されるのだろうか」と問題提起している。

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