「リアルタイム配信」利用者の半数、「テレビ利用したくない」
そうした「テレビ離れ」の傾向は、18歳から69歳までの男女1万100人に聞いた「今後のテレビ放送とテレビ配信サービスの利用意向」の結果にも表れている。テレビ放送を「利用したい」または「やや利用したい」と答えた人を合わせた利用意向は75.8%だが、見逃し配信の「利用意向」は60.6%、またリアルタイム配信の利用意向も52.5%に達した【図表6】。
注目したいのは、見逃し配信とリアルタイム配信の利用者の中に、「テレビを利用したくない」(「あまり利用したくない」も含む)と答えた人が、それぞれ「見逃し配信」(39.4%)と「リアルタイム配信」(47.5%)と、約4割~5割いたことだ【図表6】。
こうした傾向が続くと、「番組さえあればテレビなんかいらない」、あるいは「配信サービスが番組コンテンツを作ってくれれば、テレビ局なんかいらない」という日が来るかもしれない。実際、動画配信サービスが独自コンテンツを作る動きが世界的に広がっているのだが......。
なお、調査は2022年12月5日~12月7日、全国の18歳~69歳の男女1万100人にアンケートをおこなった。(福田和郎)