部下から「この仕事をやる意味はありますか?」と聞かれたら?
そして、イマドキ部下を導く「イマドキ上司」になるための7つの技術を解説する。
1「伝える」。部下から「この仕事をやる意味はありますか?」と聞かれたことはないだろうか? そのようなときには、仕事の意味を適切に伝えることが大切だ。「なぜ、この業務をするのか」目的と意図を先に伝えておく。その際、シンプルにメリットを提示すると効果があるという。
何をしたらいいのか分からない部下には、「ステップ1、2、3」という手順で示すことが重要だ。たとえば、営業の場合、ステップ1:見込み客の連絡先をリストアップする、ステップ2:アプローチ用のスクリプトを用意する、ステップ3:目標を決めてアプローチし、行動と成果を集計して改善していく。
ここまで落とし込めば、営業をしたことがない人でも行動できるという。もっと言えば、新人でも自ら実践できるような手順書やマニュアルを準備できるかが、上司としての力量を表すことにもなるのだ。
このほか、ネガティブなことは率直に言う。要求はできるだけシンプルなこと1つに絞り込む。褒めるときは顔を見て伝える。注意は後回しにせずその場で行う...などを挙げている。
このような調子で、具体的に説明するので、分かりやすい。他の項目についてポイントを絞ると以下のようになる。
2「聞く」。「聞く」ことの目的は、部下の考えや行動を把握することだ。部下は一人ひとり、考え方や受け止め方は異なる。
上司が部下を正しく理解しないと、最適な打ち手は打てない。そのためには、「本当はどう思っている?」と聞いたり、定期的に部下の話を聞く時間を設けたりすることが大切だ。また、席にいる時間を設けて部下の話を聞けるようにする。
3「待つ」。上司は、部下の成長を「待つ」必要があるという。成長には一定の時間がかかる。部下の成長を待つことで、部下は思い切り仕事をすることができ、着実に力をつけていけるようになる。実践に近い仕事から任せる。期限を決めて仕事を任せる。ベターな成果をどんどん探す...などが肝要だ。