ガス代36%、ハンバーガー18%値上がり...東京23区消費者物価が40年ぶり高水準! エコノミストが指摘「暮らしへのマイナス影響が長引く」

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   物価高騰が止まらない。

   総務省が2023年1月10日に発表した東京23区の昨年(2022年)12月の消費者物価指数(中旬速報値、20年=100)は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.9で前年同月比4.0%上がった。

   11月の3.6%から伸び率が拡大した。4%台となるのは、第2次石油危機時の1982年4月(4.2%)以来、40年8か月ぶりの高水準だ。このままインフレが加速するのだろうか。

  • どんどん物価が上がっていく(写真はイメージ)
    どんどん物価が上がっていく(写真はイメージ)
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第1次石油危機後の物価高騰並みの食料品値上げ

   東京23区の指数は全国の指数に先立って発表されるため、先行指標として注目されている。全国の指数は1月20日に発表される。

   総務省が発表した「東京都区部2022年12月分速報値」や、報道をまとめると、4%の上昇となった主な要因は、食料品の相次ぐ値上げだ。「生鮮食品を除く食料」は前年同月に比べて7.5%も上昇した。これは、第1次石油危機後の世界同時不況からの回復期に物価が上昇した1976年8月以来46年4か月ぶりの高水準だ。

(図表)東京都の消費者物価総合指数の動き(総務省の公式サイトより)
(図表)東京都の消費者物価総合指数の動き(総務省の公式サイトより)

   具体的には、「食用油」(32.5%増)、「焼き魚」(24.6%増)、外食の「ハンバーガー」(18.3%増)、「あんパン」(18.4%増)、「炭酸飲料」(15.6%増)、「輸入牛肉」(13.1%増)などが上昇した。

   エネルギーをみると、「ガス代」(36.2%増)、「電気代」(26.0%増)などが上がったほか、東京23区のタクシー運賃(14.4%増)も値上げされた。また、交通・通信費では「携帯電話機」(22.1%増)も押し上げに影響を与えた。

   総務省は「4%台の上昇率となった背景には、スーパーなどの小売り現場でも値上げの動きが広がっていることがある。物価の動向を引き続き注視したい」などとコメントしている。

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