「うさぎ」にちなんだ社名の企業は243社
調査によると、社名に「うさぎ」を冠する企業は、243社が確認された。
漢字やひらがなのほか、「Rabbit」や子うさぎを表す英語の「Bunny」、フランス語の「Lapin」などさまざまあるなか、最も多いのは漢字表記の「兎・卯」が99社で、全体の40.7%にのぼった。
なかでも代表的なのは、外食チェーンとして全国に400店舗以上を構える「なか卯」(東京都港区)。「卯」の文字が観音開きを連想させること、うさぎのように飛躍し、繁盛できるようにという縁起を担いだ由来がある。また、看板商品「うどんすき」を軸に関西圏に展開する「美々卯」(大阪市中央区)は創業から100年近くになる。
次いで多いのが、「ラビット」など、外国語を取り入れている社名で82社。クルマの買取店「ラビット」を展開する「ラビット・カーネットワーク」(東京都千代田区)のほか、BunnyやLapinなどを冠する企業も確認された。
ひらがなやカタカナ表記の「うさぎ・ウサギ」は62社を数え、東海・関東地方で薬局や介護関連事業などを手がけている「うさぎ薬局」(静岡県伊東市)などがある【下の円グラフ参照】。
さらに、「うさぎ」のネーミングはお菓子やキャラクターなどのモチーフとして数多く使用されいる。たとえば、プロ野球・読売巨人軍のマスコットキャラクターの「ジャビット」は、よく知られるところ。
また、東証プライムに上場する日本曹達(東京都千代田区)は、企業のロゴマークにうさぎを用いている。同社のホームページによると、創業間もない頃のエピソードにうさぎが登場することや「山を駆け上がることに長け、下ることを苦手とする」ことを理由としている。
2023年は、十干(じっかん)と十二支で60通りある「六十干支」の中で「癸卯」にあたり、「癸」(みずのと)は十干で最後となることから、終わりとともに生命が誕生することを意味しているといわれる。
帝国データバンクは、「新たな芽吹きとともに、うさぎのごとくジャンプアップする企業が数多く表れることに期待したい」と、コメントしている。