「還暦」企業は1万6000社超 アスクル、大鵬薬品、ダスキンの名が...
社長の年齢別でみると、創業12周年、24周年の企業では50代の社長が、それぞれ3割台で最も高いことがわかる。周年を重ね、36周年では7割の企業の社長が60歳を超え、48周年では70歳以上が半数に迫るなど、社長の高齢化が進んでいることが分かった【下の表参照】。
ただ、60周年、72周年となると小幅ながらも「若返り」がみられる。「還暦」企業では、32.6%が社歴と同じ60代で最多。帝国データバンクは、「後継者への事業承継が行われるタイミングであることが背景にあると考えられる」としている。
今年「還暦」を迎える企業は、60周年という大きな節目を迎える。
たとえば、「アスクル」(東京都江東区)や「大鵬薬品工業」(同千代田区)、「ダスキン」(大阪府吹田市)などがそれで、最多の1万6062社にのぼった。
大還暦(120周年)は、エネルギー関連商社の「カメイ」(仙台市)や電気・空調・水道・消防施設工事の「ダイダン」(大阪市)、自動車ランプの「市光工業」(神奈川県伊勢原市)など、415社を数えた。
なんと、さらなる長寿企業もある。
180周年を迎えるのは、インテリアから呉服・美術工芸織物の「川島織物セルコン」(京都市)や、化学品専門商社の「岡島」(甲府市)など15社。紙専門卸商社の「中庄」(東京都中央区)や和菓子メーカーの「龜屋」(埼玉県川越市)など8社は創業240周年を迎えることになる。
帝国データバンクによると、こうした周年を迎える「還暦」企業は、最長420年の5社を含めて1万6512社が確認された。