米国の経済指標は市場予想を下回り、景気後退懸念強まるが...今週の展望は?(1月10日~1月13日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドルが底堅い動きか

東京外国為替市場見通し(1月10日~13日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=129円50銭~134円00銭

2023年1月6日(金)終値 1ドル=132円07銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

   前週のドル円相場は、小幅反発した。年明け3日には、一時1ドル=129円台半ばまで円高が進んだが、米国の12月雇用統計で失業率が改善したことなどを受けドルが上昇。1ドル=134円を回復、その後、米国の経済指標が市場予想を下回ったことで、景気後退懸念が強まり、1ドル=132円台に反落した。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。

   米国の金融引き締め長期化に対して、米国の経済指標が弱含みとなっていることでインフレ懸念が後退し始め、景気減速懸念が強まっていること。くわえて、日銀の段階的な金融緩和策の修正に対する観測が強まっていることで、相場の方向性はドル売り・円買いに傾きやすくなっている。

   ただ、相場を大きく動かすだけの具体的な材料には乏しい。このため、12日発表の米国の12月消費者物価指数の結果が注目されている。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

   経済指標は、国内では10日に12月都区部消費者物価指数、11月家計調査、11日に11月景気動向指数、12日に11月国際収支、12月景気ウオッチャー調査、13日に1月限オプション取引に係る特別清算指数算出などの発表が予定されている。

   海外では10月に米国の11月卸売物価指数、12日に中国の12月消費者物価指数、米国の12月消費者物価指数、13日に中国の12月貿易収支などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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