どうして人間関係でイラついてしまうのか? 瞬間、脳にアラートが...【尾藤克之のオススメ】

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「女女問題」を軽妙な語り口で解説

   オンナがオンナにイラつく、という場面も存在します。こうした「女女問題」を軽妙な語り口で、心理学をベースにわかりやすく解説するのが本書の特徴です。

   もっとも、イラついてしまうのは、なにも「女女」だけでなく、「男男」もそうですし、異性間でも起こります。家庭に限らず、職場でもこのような問題は日々発生しがちではないでしょうか。

   また、イラついたり、逆にイラつかれたりする際に、自己嫌悪に陥ることもあります。なぜ、このような感情は発生するのでしょうか。また、若年層、中高年、高齢者などの年齢層に応じた特有の悩みも存在します。広い世代を網羅して悩みを把握することは、世代間の理解にもつながるでしょう。

   著者の黒川さんは、極めて冷静に女性を観察しています。厳しい論調ではなく、優しく諭すようなトーンが展開されていますので、受け止めやすいと思います。女性脳とは何か。女性の友情とは何か。その本質を知ることで、イライラの根源を理解することができます。このあたりのことがわかると、家庭や職場での評価もかなり変わってくるかもしれません。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
姉妹サイト