日銀、異次元金融緩和の転換...舞台裏に政治との駆け引き? きっかけは11月の岸田首相と黒田総裁の会談か

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黒田総裁「金融緩和政策に変更はない」...市場関係者「その説明には無理がある」

   日銀の実質利上げの効果はてきめんだ。

   10年物国債利回りは12月20日の決定発表後に急騰し、一時、0.460%と7年5か月ぶりの水準を付け、この日は0.395%で取引を終えた。外為市場の円相場も、発表前の1ドル=137円台から133円台へ、一気に4円の円高になり、深夜の海外市場で一時、130円台まで円が買われた。

   ただ、こうした市場の「素直」な反応とは裏腹に、決定会合後の記者会見で、黒田総裁は金利変動幅の拡大が「金融緩和の効果を円滑に波及させるためのものだ」と説明。「利上げでも、金融引き締めでもない。金融緩和政策に変更はない」と強調した。

   だが、「さすがに、黒田総裁の説明には無理がある」(市場関係者)というのが大方の受け止めだ。

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