「今年こそ本気で変わりたい!」米国で92%が挫折する「新年の抱負」...海外メディアが伝える達成するコツは?(井津川倫子)

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大富豪も同じ! ビルゲイツ氏「25歳の時に笑い飛ばしていたこと」

   多くの人が「新年の抱負」を掲げるなか、マイクロソフトの共同創業者で大富豪のビルゲイツ氏は「そんなもの必要ない」と明言しています。2022年の暮れに投稿したブログでは、「新年の抱負なんて立てたことはない」としながらも、次のように語っています。

What I do hope is that next year is a lot more settled than this one.
(私が次の年に強く願うのは、今年よりも多くのことを成し遂げたい、ということだけだ)

   さらに過去のインタビューでは、年齢を重ねるにつれてより個人的なことに関心が移っていると告白しています。「家族と十分な時間を過ごしたか?」「多くの新しいことを学んだか?」「新しい友情に出会えたか?」といったことを、1年の終わりに振り返るとか。「25歳の時に笑い飛ばしていたことが、今はとても重要に思える」のだそうです。

   ビルゲイツほどの成功者でも、60代後半になっても新しいことを学んだかどうか反省をしているとは...。学び続けること、身近な人との関係を大事にすること、人が人生に求めるのは本質的なことだと気づかせてくれました。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「New year's resolution」(新年の抱負)を使った表現です。世界中のどこでも共通する話題ですから、覚えておきましょう。

My New Year's resolution is to start learning English
(私の新年の英語の勉強を始めることです)

What is your New Year's resolution?
(あなたの新年の抱負は何ですか?)

I made a New Year's resolution to quit smoking
(私は禁煙することを新年の抱負にした)

   「New Year's resolution」で思い出すのが、ロンドンで迎えた新年のことです。年明けにジムに行ったら、経験したことのないほど大勢の人が詰めかけていて、びっくり。更衣室のロッカーも空きがなく、レンタルウエアやタオルも品切れで驚く私に、スタッフが冷たく「New Year's resolution!」(新年の抱負だから!)と言い放ちました。

   翌週にはガラガラになったジムで汗を流しながら、「新年の抱負」が続かないのは万国共通のトレンドだな、と実感した次第です。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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