全国的な導入は頓挫...発電効率の地域差大きく、各省の調整つかず
一定規模以上の建物への太陽光パネルの設置義務化は、京都府、京都市、群馬県で行われているが、戸建てを含む義務化は東京都が初めて。また、川崎市も都と同様の制度を25年に導入する準備を進めている。
ただ、全国的な導入を目指した国の検討は、頓挫している。
国は温室効果ガス排出量を2030年度に13年度比46%削減、50年度には実質ゼロにする目標を掲げている。そして、家庭の太陽光パネルについては、30年に新築戸建て住宅の6割に設置すると追う目標数値を打ち出している。
そのために、国は有識者会議を設け設置義務化を検討したが、発電効率の地域差が大きいこともあって各省の調整がつかず、21年8月、見送った経緯がある。