兎年、初日は「跳ねず」 日銀・黒田総裁「世界経済は不確実性高い」...でも、日本は「金融緩和の継続で成長続ける」

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「人への投資」今年の大きなテーマ

   昼から経団連会館で開かれた生命保険協会の賀詞交歓会では、稲垣清二会長(第一生命ホールディングス社長)は、コロナ禍の入院給付金の請求が延べ950万件、1兆円上回る支払いに応じるなどの対応に明け暮れた1年だったと、昨年を振り返った。

   そのうえで、今年は「兎は飛躍の象徴。引き続きESG投融資やスチュワードシップ活動を通じた投資先企業の企業価値の向上や持続可能な経済成長への貢献に向けた取り組みを推進するとともに、国民のみなさまの金融リテラシー等の向上に貢献する」取り組みを進めると語った。

   あいさつに立った鈴木俊一財務相兼金融担当相は「企業価値が向上することで家計の金融資産所得が増えるような企業の成長と資産所得の好循環を実現させ、そのための環境を整備したい」と、集まった生命保険会社のトップに「人への投資」を要請した。

   会場を訪れたアクサ・ホールディングス・ジャパンの社長兼CEOの安渕聖司氏は、「簡単なことではないが、積極的な人材への投資、人は資本という考え方を広め、定着させていくことが今年の大きなテーマになる」と話した。

   この日、岸田文雄首相は三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝したあとの記者会見で、力強い経済成長の基盤を作るため、「物価上昇率を超える賃上げの実現を目指す」方針を示した。

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