「ラムネ式」と「インテンシブ学習」のススメ
読み書きについては、興味のある短い記事から始めて、継続することが大切だという。
書くときは例文を写すのが基本だ。書く力、文章を仕上げる力は、日本と比較して英米ではスキル、あるいは能力として評価される傾向があるので、意識した方がいいそうだ。
英文のビジネスレターやEメールの例文集があるので、机の上に置き、いつでも参照できるようにするのがコツだという。
松崎さんは企業からグローバル人材の研修を請け負い、指導を依頼されたときには、はじめに受講者に英作文のテストを行うそうだ。
「自己紹介」「休日の過ごし方」「趣味」などについて、30分か1時間ほど自由に書いてもらう。なぜ、こうしたテストをするかと言うと、英文の筆記テストをすると、受講者の英語力が一目瞭然にわかるからだ。
さて、英語力の上達の方法として、「ラムネ式」というユニークな方法を提唱している。
これは、ラムネの栓を開けるように、一気に英語を学ぶきっかけをつくり、学習するための勘所を身につけることだ。具体的には、フィリピンやシンガポールといった比較的近場で、英語を上手に話す人が多い国へ行き、何かをしてみることだという。欧米へ行くよりも時間もかからず、実行しやすい。
何かをするとは、数日間、料理教室に通うとか、靴を探す旅をすることなど、何でもいい。必ず1人で行き、日本の誰かと連絡を取らず、SNSを見ずに、すべて英語でこなし切ったときに、それなりの達成感を感じるはずだという。
もう1つのお勧めは、「インテンシブ学習」だ。こちらは、期間を決め、教材を集中的に学び、完全マスターすることで、実力の向上をねらうものだ。
松崎さんは、「英語を使う仕事を望んでいれば、それが叶うことは多い」と書いている。2003年頃から、さまざまな製造企業でコンサルティングや研修業務を請け負ってきたが、英語がわかり、海外業務を志望する人材は不足しているという。