久々にゆっくり自分の時間が持てる年末年始...どう過ごす?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE19(後編)】(前川孝雄)

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20~30代の若手社会人が語った理念経営の大切さ

   私は、昨年、大学で担当するキャリアデザイン課程で、教え子だった若手社会人2人を招き、就活に向かう学生たちに仕事のリアルを直接語ってもらう授業を企画しました。

   名づけて「キャリア白熱教室?教え子が教える連鎖の好循環へ!」。

   ゲストの30代女性Mさんは、20代で教育系企業のリーダー職を務めた後に転職と独立を経験。現在、フリーランスで広報の仕事をしています。一方の20代のT君は、大手企業に就職し、その後、外資系企業に転職。営業職のかたわら、副業でコーチング業も営んでいます。パネルトーク形式で、2人が仕事を通して得たものや、目指す目標やキャリア、企業選びへのアドバイスなど、自由に話してもらいました。

   印象的だったのは、2人が各自の体験から「理念に共感できる企業を選ぶことが大切」と強調していたことでした。

   企業が掲げる理念やビジョンは、抽象的で綺麗な言葉にまとめられていて、一見似たように見えがちです。でも、それらをよく見比べて企業情報とも照らし合わせていくと、少しずつ違いが見えてくる。さらに、OB・OG訪問などで実際に働く人に接し、質問や会話を交わせば、掲げた理念が本物かどうかもわかってくる。そして、働く自分自身が「自分の中で譲れないもの」を持ち貫くことが大切だと、力強く語ってくれました。

   若い教え子の2人が、パーパス経営を重視し、自分のキャリアとしっかり関連づけて働いていること。そして、学生たちがその後ろ姿に強く感化されて見る見る目の色が変わっていく様子に、私は感無量でした。

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