「日本」の営業赤字を「アジア」がカバー
サイゼリヤは「フードサービス事業」の単一セグメントですが、有価証券報告書には「日本」「豪州」「アジア」の3つの地域別の売上利益を記載しています。
2022年8月期は、「日本」が売上高1011億円(前期比17.3%増)、営業赤字21億円(前期は72億円の営業赤字)。中国・台湾・香港・シンガポールの海外店舗「アジア」が売上高431億円(前期比7.2%増)、営業利益22億円(前期比49.5%減)。使用する食材の製造等を行う「豪州」が売上高56億円(前期比17.4%増)、営業利益1億円(前期比80.3%減)でした。
日本は売上高の7割を占めるものの営業赤字に陥っており、営業利益はアジアで上げていた、ということになります。店舗数は、2022年8月期末現在で日本国内が1069店舗、海外が478店舗です。
なお、2022年11月に代表取締役社長に就任した松谷秀治氏が入社した1984年当時は、店舗数が10店舗ほどしかなかったそうです。